山線にSLニセコを追って

●11月12日(日)

 2日目の今日、上り9222レは然別〜銀山間の有名な白樺バックのポイントを目指す。昨日よりちょっと早くホテルを出て小樽発7:06の1930Dに乗る。余市で下車し、7:40発尾根内行きのニセコバスに乗換える。下り列車の客を待って出発。乗客は全部で3人。途中で二人が下車し今日も貸切りバス。国道5号線から左に折れ、8:05ごろに稲穂峠下停留所に到着する(¥530)。じつはここの一つ前のバス停上山道が昨日行った5号線クロスの地点に一番近い(約500m)。
 稲穂峠下バス停から山線の築堤を目指して歩く。小さな鉄橋の然別側に階段があり、それを登って線路に出る。そこから線路沿いに500mぐらい歩くと左側に丘がありそこが白樺バックの撮影地点だ。バスを降りて10分ぐらいで現着。すでに三脚が1本ある。今日は昨日とちがって厚い雲に被われ空が暗い。そして寒い。
 9:00を過ぎたころ、同業者がここを目指してやってくる(合計6名)。そこで地元?の方から、「昨日の金五郎山は暗かった」との情報を得る。午後3時半を過ぎるとやっぱり露出がきびしいのだろう。その後、臨時特急ニセコが通過。RHP3でも1/500、F2.8が切れないほどの暗さ。そして雪も降ってきた。

2000.11.12 ●JR函館本線 然別〜銀山 1934D

 しかし時が経つにつれ、時折薄日が差すようになる。そして1931D、1934Dが通過していく。11:00を過ぎようとしたころ、遠くで汽笛が聞こえる。ほぼ定時らしい。今日も雲の流れは速く、日が差したり曇ったり目まぐるしく変わり、露出が安定しない。SLニセコがやってくる直前に雲の切れ間から眩しいほどの太陽が顔を出した。超ラッキー! C11207はトップライトを浴び、爆煙を吐きながらゆっくりとS字カーブを登ってきた。

2000.11.12 ●JR函館本線 然別〜銀山 9222レ

 撮影後、ここより一つ銀山よりのポイントの見ておきたかったので、銀山駅まで約3kmの道のりを歩くことにした。つぎのポイントでは昨日、北四線踏切で一緒になった人と出会い、銀山まで線路端を歩く。途中で下り2933D(銀山11:40発)がくるので退避する。銀山駅に着くと、すっかり快晴になり、色づいた広々とした北海道の風景が遠くに見える。銀山から1936Dに乗り倶知安に向かう。羊蹄山は山頂に雲があるがほぼ全体が見える。暗いという金五郎山は諦めて、昨日と同じように北四線踏切にバスで向かう。同業者の数は、昨日よりやや少なめか。

2000.11.12 ●JR函館本線 倶知安〜小沢 2937D

 倶知安13:45発のキハ150型気動車(2937D)が単行でいく。羊蹄山の雲は完全にはとれないが昨日よりいい感じ。薄日もさしている。そんな中、C11207が逆機で牽くSLニセコが通過した。これで今回の全撮影終了。今日も急いで撤収。羊蹄ハイツ前バス停から14:36発の倶知安行きのバスに乗る。そこから15:10発の1939Dで小樽へ。小樽で快速エアポート172号に乗換え、新千歳空港へ向かった。そして新千歳19:15発のJAS116便で北海道をあとにした。
 たった2日間の山線だったけれど、今もその余韻に浸っている。また来年、この季節に渡道しようと心に決めた。あっ、その前にまた無料チケットがもらえるようにマイレージをためなければ...。(おわり)

※今回の山線で利用した北海道中央バス、ニセコバスの時刻表は下記のページで見ることができます。レンタカーもいいけど、バス(貸切り?失礼!)でゆっくり移動するのも北海道らしさを感じられていいと思います。

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